小さな星がほらひとつ

野村監督の格言の話

『財を遺すは下。

 仕事を遺すは中。

 人を遺すは上とする。』

 

「残す」ではなく「遺す」の言葉を

選ぶあたりが野村さんらしいと思う。

 

きっとそこには『未来に贈る』みたいな

ニュアンスが込められていると想像する。

 

その通りやと思う。

人のいいところを見つけて、磨くこと。

簡単にいうと、教育。

結局、人生でいちばん難しくておもろいのは人間や。

 

生きてたら楽しいことばかりでない。

どんなに金持ちで立場ある人であっても

信頼できる友達が一人もおらんかったりするし、

順風満帆に人生を歩んでそうな人であっても、

蓋を開ければ夫婦関係ズタボロだったりする。

 

幸せな定義なんて人によってちがうから

そんなもんは自分の中で描けばいい。

自分だけが良ければいいと思う人生も

別に否定しようとは思わない。

 

でもね、

おれは心から確信してる。

 

野村さんみたいに、

人間のおもしろさに、

教育のおもしろさに気づき、

『人を遺す』ことに尽力した人生、

おもろかったに決まってる。

 

おれは野村さんのことを

なにも知らんけど、

彼の遺した言葉ひとつで、

彼の人生が垣間見える。

 

野村さん、

あなたの生き方を尊敬します。

 

心の豊かな生き方。

心に留めておきます。

 

ぼくも人を遺す人生を

生きようと思います。

 

またいつか、どこかで。