けんたろうに福本さんを紹介してもらう。
不動産ベンチャーで上場目指してる5期目の経営者。不動産にありがちなギラギラ感がまずない。それがいい。
なにより『仕事は部活』という感覚に深く共感してくれた。
おんなじ感覚を持ってる経営者と初めて会えた気がする。
とても嬉しい。
福本さんは言った
『より部活を楽しむために必要なことは高い志だ』と。
それは全くその通りだ。
大阪桐蔭はいまや甲子園で優勝することが前提のチームになった。
それは甲子園出場ではなく、甲子園優勝を目標に掲げ、最初から同じ志を持つ仲間を集めたからだ。
強いチームは、あとから志を育ててるわけではない。
少なくとも、種はすでにあるのだ。
おれは会社を上場するつもりはない。
社会を変革しようとも思ってない。
大金を稼ごうとも思ってない。
ただ心から願うのは、自分の人生をいかに楽しみ切るか。
そう書くと、尖ったように見えるけど、そうじゃない。
圧倒的に優しくて、圧倒的に愛のあるチームをつくりたいんや。
そのほうが部活なら絶対おもろいから。
いろんな縁が重なり、ふと降りてきたビジョン。
『恋愛のリーディングカンパニー』
おれはこれを部活メンバー全員でまず実現したい。
あくまでも、事業のひとつである。
でも他の事業は焼肉なり、キャンプなり、ゲストハウスであり、花屋であり。
これらは良くも悪くも娯楽であり、ぶっちゃけおれじゃなくても出来る。
メンバーのやりたい事業を新しい切り口で提供していく。
でも恋愛のリーディングカンパニーつくれるのはきっと日本で唯一無二。
おれだけやろ笑
鶴太郎師匠は言う。
『心の中にある音色は、自分にしか表現することはできない』と。
恋愛のリーディングカンパニーをつくり、恋愛とか、出会いとか、性とか、結婚とか、夫婦関係とか、そーゆーものを本質的に解決していきたい。
だってそれが人が幸せに生きていくために、一番重要やと思うから。
いや、解決したいってのは正しくない。
正しい表現としては、
『自分らしい答え』を出せるような情報やサービスを提供し続けていきたい。
それがおれの心の中にある強い音色。
学生インターン5人と鳥貴族で決起会をした。
会の最後にこんな話をみんなにした。
『孫さんは、まだ社員が1人とバイトしかいないとき、小さなオフィスでみかん箱の上に立ち、これからこの会社は、世界を代表するIT企業となり、豆腐を一丁二丁と数えるように、お金を一兆二兆と数えるような、大きな影響力のある事業会社になります。と熱弁した。』
当時の社員は理想と現実とのギャップに信じられずバカにしたそう。
でも孫さんにとってその理想は、必ず実現する確定した未来なんや。
続けて伝えた。
『いまはまだちっちゃなメディアを運用してるだけのチーム。でも近いうちに恋愛のリーディングカンパニーになります。
リーディングカンパニーというのはわかりやすくいうと先駆者みたいな意味で、例えば「ファストファッション」と聞いてユニクロを思い浮かべるように、「日本車」と聞いてトヨタを思い浮かべるように、「連絡ツール」と聞いてLINEを思い浮かべるように、そのキーワードで多くの人がパッと連想する会社のことです。
なので、恋愛や婚活や夫婦関係や性について聞いた時、多くの人がこの会社のことを思い浮かべるようになります。それがこれから目指すビジョン。そんな会社をつくっていきます。
そこを目指したら、スピードも、規模も、仕組みも、今は正直なにもかもが足りてない。でもきっと実現できると思う。おれには孫さんみたいに頭が良くないし、孫さんみたいに人を惹きつける魅力もないけど、孫さんに負けないくらいの熱量がある。おれがこのジャンルで突き抜けることで、もっと日本全体を幸せにできる確信がある。だからきっとできる。なので力を貸して欲しいです。』
そう伝えた。
孫さんのこの話に出会ったのは、おれがバックパッカーとして一人旅に出たちょうど10年前のこと。
そんときはこの人すげーなぁ、、
て遠い存在でしかなかったけど、いろんな経験を得てやっと、同じような感覚になれたことがすごく嬉しい。
おれはやっぱり、なにかをみんなで目指すのが大好きなようです。
でもゆる〜〜〜〜い自分も大好きよ。
ずっとふざけ倒してたいし、
なんなら海で毎日chillしときたい。
でもな、どっちかでなく、どっちの自分も大きいからもうどっちもやるしかねぇ。
パッションのあるおれは、恋愛のリーディングカンパニーをつくり、ゆるい自分は娯楽の事業をまわす。
GOODLIFEはそんな大きく分けると二重人格のおれをそのまま法人化したような会社や。
エゴですまーん笑
でも自分の描ける絵のスケールが一段階上がった感覚がある。
無理せず、ナチュラルに。
それはすごく嬉しい感覚。
なにかを目指せば目指すほど、本当に大切なものは見えなくなるから気をつけないとね!
まぁでも今度こそは大丈夫やとも思う。
手帳を開けばこいつが顔を覗かせる。
ミッキーがいつも原点に立ち返らせてくれる。
幸介にとって本当に大切なことはなに?
本当にその道で合ってる?
っておれにいつも問いかける。
2018年2月19日
東京にいて、おれはミッキーの死に目に立ち会えなかった。
電話でおかんが中継してくれた。
泣きながら『ミッキー!ミッキー!』と声をかけ続けるおとんとおかんに対して、おれはその様子を想像することしかできなかった。
生き絶えたとき、おとんもおかんも嗚咽して泣いた。
おれも嗚咽して泣いた。
遠く離れた東京の地で。
なぜ、おれはここにいる。
なぜ、おれはここにいる。
なぜ、おれはここにいる。
なぜ、おれはここにいる。
なぜ、おれはここにいる。
なぜ、おれはここにいる。
繰り返し繰り返し、何度も何度も自問する。
答えなんかでないのは頭ではわかっているけど、
今思えば何かしら言い訳をつくることで楽になりたかったのかもしれない。
過去の自分の選択を、あれほど呪ったことは後にも先にもない。
あのときの辛さ苦しさ。心の痛み。
どこにもぶつけようのない感情が身体の細胞を壊しながら駆けずり回る。
今も色褪せることなく、脳裏に焼き付いて離れない鮮明な記憶。
だから、だから大丈夫。
どこに向かおうと大切なものは見失わない自信が今のおれにはある。
死んでなお、おれの中で生き続ける、愛情深い弟よ。
兄はお前から、『人生を楽しむために最も大事なこと』を教えてもらい、今でも大切にしているよ。
とか伝えても、きっとお前はお菓子とおもちゃに夢中なんやろうけど。
でもただただ変わらず、いつも笑顔で迎えてくれただけで、どれだけ人生に勇気が持てて、どれだけ前向きになれただろう。
お前のおかげでおれは、いつだって地に足をつけることができてるよ。
だからこれからもちょっとだけ背伸びして、遠いところにチャレンジしてみようと思う。
日本中から憧れられるような会社をつくろう。
きっと今のおれならできると思う。
本当に大切なものさえ見失わなければ、道を間違うことなんてないし、安心してチャレンジできるから。
ああ
ミッキーに会いてーなぁ。