小さな星がほらひとつ

ミッキーが死んだ話

2月19日

 

ミッキーが亡くなった。

 

いろんな感情が自分の中を駆け巡り、落ちては這い上がろうともがき続けている。

 

前を向こうとしても向けず、ただただ毎日を消化するばかり。

 

死に目に立ち会いたいなんてことは、残された者のエゴかもしれんけど、それでもおれは立ち会いたかった。

 

せめて立ち会いたかったのに、立ち会うことも叶わんかった。

 

東京におったから。

 

前兆はあった。

心臓がおっきくなったり、呼吸が乱れたり、元気がなくなってたり。

 

ただそれをおれは見て見ぬ振りをした。

 

自分のやりたいことが東京にあったから。

 

『失って初めて大切なものに気付く』

 

なんて言葉があるけど、そんなことするやつはマジでアホやと思う。

 

おれは今回、

 

『大切なものが何かわかっていながら、選ぶことができなかった』

 

おれはアホではないけど、ほんま意気地なしやと思う。

ミッキーとの時間とキャリアなんて、今考えてみると比べるものでもないのに、そのときのおれは選ぶことができなかった。

 

今回のことほど、人生の選択を後悔したことはない。

 

人生は、どーでもいい9割のことと、本当に大切な1割のことで出来てる。

 

おれを含めてほとんど多くの人が9割のどーでもいいことに心を割いている。

 

でも大切なことは、自分にとって本当に大切な1割がなにかを知り、それを大切にし続けられることなんや。

 

どーでもいいことに縛られる人生はココで終わりにしよう。

 

これからは本当に大切なもの【だけ】を大切にする人生を生きよう。

 

終わり始まり。

おれは二度とブラさない。