小さな星がほらひとつ

ことわざの話

井の中の蛙大海を知らず、

されど空の青さを知る

 

 

大海を知ることで、井の中の心地よさが初めて分かる。

という考え方もあるけども、

 

井の中しか知らんから、なにも考えなくて済むから、危険に晒されなくていいから、だから幸せを感じることもある。

 

 

 

でもそれは、井戸が、この先もそのままあり続ける前提の話。

 

 

 

 

移民が増えていく。

機械化が、AI化が進む。

 

それを考えると、近い未来、必ず全員が井戸の外に『出される』状況がくる。

 

単純な労働はすべてなくなる。

 

そのとき、なぜ働き、なんのために生きるのか、そんなテーマについて誰もが向き合わざるを得ない時がくる。

 

 

 

 

井の中の蛙は、そんな世界に晒されたとき、生きる術を持っていない。

 

 

 

 

 

井の中の蛙大海を知らず、

されど空の青さを知る。

 

限られた小さな世界の中で生きる生き方をおれは否定しない。

 

でも、その世界が終わることが見えてるから、

 

自ら世界に飛び込む勇気を持たないと、と思う。

 

それもすべて人生は自分の選択やけど、

 

 

自分の周りにいる人にだけはせめて、それに気づき、外に出たいと願うなら力になりたいと思う。