小さな星がほらひとつ

ちゃぶ台の話

ちゃぶ台って

丸くて小さいからいい。

 

『丸い』

と人と人が向き合わざるを得ない。

やし人と人が正対しなくていいのもいい。

 

特に初対面であればなおさら

斜めに座ったくらいのほうが

話しやすいもんだ。

 

『四角い』

テーブルは

人がテレビに向きやすい。

コミュニケーションの希薄さは

そんなところからも来てるのだろう。

 

あとは大きさだ。

大きなテーブルは

人と人との距離が物理的に遠い。

 

まだお互いがわからないうちは

物理的な距離は

そのまま心の距離だ。

だから会話に向いてない。

 

『ちゃぶ台』

ちゃぶってなにかわからんけど

語呂も語感もいい。

なんか幼児っぽいし

それでいて家族っぽい。

 

オフィスや家を設計するときに

そーゆーことも

ちゃんと考えないといけないし

 

きっとその意図を

使う人たちに伝える

努力をしなければいけない。

 

伝わらない価値は

価値がないのと同じだ。