小さな星がほらひとつ

続・33歳の感覚の話

風呂屋にゆく。

涼しい夜だ。

 

仕事に集中できて、

ランニングもできて。

 

やっと整ってきたかなー

とか思ってたら

 

風呂屋に着いてから

財布を持ってないと気づく。

 

結局まだまだ

こんなところにいる今日だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分に起こる

すべての出来事は

自分の現在地を教えてくれる。

 

人生のどん底を迎え

たった数ヶ月で心など

整うわけもないのだが。

 

だから必死に

日々スケジュールの

余白を埋めていく。

 

予定を詰めて

誤魔化して整ったフリを

しようとはしてるけど

 

大きく欠けた心の穴が

埋まることは決してない。

 

ということを、

自分でよく知ってる。

おれは自分のことを

よく理解してると思う。

 

だから

自分で埋める。

 

物や人など

他のもので埋めない。

 

自分で空けた心の穴は

自分で埋める。

 

その大部分は

仕事なんやけども。

今はそれでいいし、

それが心地よい。

 

依存しないギリギリまで

仕事を詰めたいと思ってるし

実際にそうしてると思う。

 

無意識にかけてきた

心のブレーキが外れたみたいに

おもしろいアイデアが

止めどなく出てくる。

 

自分の人生を

自分がしたい表現を

抑えるのはもう終わり。

 

表現することを

おれはもう恐れない。

 

だって

おれの表現は

きっと誰も傷つけない。

出どころは愛だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

宮崎駿は言った。

『30代が気力も体力も一番充実してる』

と。

 

ほんとにそう思うけど、

そう思えるのは

おれが30代で表現するために

20代を必死に生きてきたからだ。

 

知識も

技術も

経験も

 

自分が描く理想のチャレンジができるよう

妥協なく身につけてきた。

 

だから風呂屋にゆく。

 

ぶしゃーーーーーっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月とか

花とか

土とか

川とか

海とか

 

そーゆーもんを

きれいだと正面から言えて

 

そーゆーもんで

酒を飲める自分でありたい。

 

あと駄菓子と。

わさびのりと。

 

おしゃれな店でなくていい

高いお金を出さなくていい

 

おれの心は

そーゆーもんで

充分満たされるから。

 

結局、

人生を楽しむってことは

そーゆーもんだと思う。

ほんとに。

 

いつか

わさびのりの工場に行きたい。

死ぬほど興奮するやろな。

 

はい、到着。

 

おやすみ夜。

おやすみ地球。

いい風だちゃぽん。