小さな星がほらひとつ

詩の話

なににでも表と裏がある

 

甘いものがあるから、苦いコーヒーがおいしいし、

 

寒い冬があるから、暑い夏を楽しめる。

 

静かで人見知りなひとは、ひとよりも空気を読むチカラがあったりするし、

 

前向きで明るい人ほど、実は辛い過去を乗り越えてたりする。

 

にんげんは平等だって声を荒げるような人に限って、挫折したことがなかったりするし、

カンボジアに学校を建てたって誇る大学生は、そのせいで経済的な格差が生まれて幸福度が下がる可能性を想像すらしない。

すべてのものに表と裏がある。

 

人生はどちらかしか経験できないけど、もう一方を見ようと努める人こそが優しい人だと思う。

 

優しい人の詩