小さな星がほらひとつ

女性のほうが異物を拒む話

Sさんという教育担当の先輩がいる。

 

今日は現場に出るためのロープレテストをしてもらったのだが、

 

あなたは人に対する気持ちがからっぽだと、思いやりが全くないとご指摘を頂いた。

 

それも、わざわざ図にしてくれる丁寧さだ。

 

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からっぽて。笑

 

ケロッとしてたのが悪かったのか、さらに追い討ちをかけるSさん

 

相手の気持ちを考えられないなら、この仕事は無理よ。

お客様の対応が終わってオフィスに戻ってきたときに『どうでした?』って、先輩に対する口の利き方じゃないよね?

不愉快よ。最悪、わたしはまだ、不愉快な思いはしてないけど。

不愉快に感じる人がいることもわからないなら、この仕事は無理よ。

 

 

と、罵詈雑言を並べ立てる。

 

せっかく中途入社で入った幸介を、まるで追い出したいかのような発言だ。

 

インプットは素直にするようにしてる幸介である。

 

ちょっと考えてみた。

おれはもしかすると、Sさんの言っている通り、人に対する気持ちや配慮がからっぽなのかもしれないな、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、そんなことは絶対にない。笑

なんならきっと、日本でも有数の人たらしよ、おれは。

 

人に対する興味関心は、そんじょそこらの人よりも遥かに高い自信がある。

 

からっぽどころか、溢れて溢れて困ってるんやから。

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃぁSさんはなぜそこまで真逆の捉え方をしたのか。

 

それがおもしろいので、考えてみたいと思う。

 

まぁでも結論は出てて、どうやら、人に対する興味関心の深さが、Sさんから見ると、おもっくそデリカシーや配慮に欠けているように映るようだ。

 

おれはその人の発言の、背景に興味がある。

 

どんな生い立ちで、どんな学生生活を送り、なぜいまの仕事に就いたのか。

恋愛経験はどれくらいで、いまなにを大切にして、どんなことが趣味なのか。

 

そんなことを聞かないと、その人の今の発言を理解することなど出来やしない。

 

だから、聞く。

興味があるから、素直に聞く。

 

でも人によっては、仕事のことや、趣味のことを聞かれるのが嫌な人もいるそうだ。

 

Sさんはきっと、嫌なんだろうな。

だからおれのことは、受け入れられないんだと思う。

初対面でズケズケと距離を縮めるおれのことを。

 

それはまぁ、確かに一理あるし、自分でも課題やと捉えてる。

 

だから人との距離感は改善するんやけど、ただ、どう見積もっても言い過ぎや。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、なんでSさんがそんなにおれを攻撃したのかを考えた。

 

たぶんSさんからすると、幸介という人間、そして幸介という男は、

 

今まで出会ったことのない人種なんやと思う。

 

元気の良さ?

ポジティブさ?

言葉遣いのラフさ?

 

Sさんの目に映ってる幸介は、それらが今まで出会ってきた人の中でズバ抜けてるんだろうと思う。

 

だから、未知の存在なんや。

おれは。

 

人は未知のものに対して不安や恐怖を感じる。

ようは、安心したいのだ。

 

Sさんにとって、長く勤めているいまの職場は居心地がいいんやろう。

それはSさんの発言や態度から容易に想像がつく。

 

その居心地のいい環境が、幸介という異分子の影響で、少しでも変わることがきっと怖いのやな。

 

変化が怖いのや。

 

 

 

 

 

変化は、安心とは真逆の存在。

そこに変化の代名詞のような、異分子の幸介が急に来たわけやから、そりゃビックリするわな。

 

体内に浸入したウイルスを白血球が攻撃するように、Sさんは幸介というウイルスを攻撃する。

 

しかも今回のウイルスは新型で、対処したことがない!!!

ヤバい、とりあえず追いだせ!!

って感じか。笑

 

 

 

 

 

女性だけのコミュニティに所属するのは初めてやけど、あの当たり障りのない、安心を作り出すための距離感はおもしよい。

 

きっと全ての女性が学生時代にその生き方を身につけ、無意識にしていることなんやろうけど、それは男性のそれとは、全く異質なものである。

 

急に交わされる雑談

デスクに置かれたお菓子たち

和を乱さないコミュニケーション

 

その全てが、コミュニティを安心(変化のない)な状態に維持するために、機能している。

 

そう!!!!!

女性はほんまに無意識にやってんやな!

関西人の男が、生い立ちで笑いを勉強するのと同じように。

 

この気づきは大きい。

これは男性が知るべき、女性の習性である。

またこれが、恋愛にどう影響するのかは別途考えなければならない。

 

Sさんすみません。

すぐに出て行きますから、どうかテストに合格させてください。

 

じゃないとこのウイルス、目的が明確なので、それを達成するまで出て行けませんから。。

 

 

 

 

 

 

して、幸介が興味あるのは、この変化を拒む作用は女性特有のものなのか、 それとも男性も同じようにあるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

わかった。

 

まず女性は、変化することは好きなんや。だから好きな男性や彼氏に合わせて、自由に自分を変化させる。

ただし、変化『させられる』ことは心から嫌うのだろう。

 

幸介という異分子は、Sさんにとってきっと、変化『させられる』という感覚を無意識に与えてるのだ。

 

 

 

 

 

うん。

納得。

 

男性はどうなんだろう。

引き続き、考察を続けるしかない。

我ながら、観点がおもしろいと思う幸介である。

 

明日はしおやの結婚式。

 

いまは深夜バスの中。

 

そろそろ、寝てみるか。

 

 

 

 

 

 

2016年11月1日追記

 

考えてみた。

もう少し深く。

 

まずひとつ。

人は、自分と、自分の大切にしてるもの、そして自分の過ごしてきた時間や環境、の3つを合わせて個人を形成しているということ。

 

もうひとつは、おれは正しさを握りしめてるひとは間違っている、という正しさを持っていたこと。

 

Sさんの対応には、おれの中で『怒り』があった。

正しさを押し付けられ、強いられることに対しての『怒り』だ。

 

でも思い出す。

『怒り』の感情には必ず、『自分が正しく、相手が間違っている』という前提がある。

100%だ。これは。

 

おれはなにに対して怒り、なにに対して正しさを持っていたのか。

 

それが、「正しさを押し付けるのは間違っている」という正しさである。

 

この正しさを助長するのは、おれはおれの人生の中でこの種の正しさを持ってるひとが生理的に無理なことにある。

 

そして、この種のひとのせいで、そこにいるコミュニティのひとが、その人に合わせたコミュニケーションをとらなければならないことを知ってる。

 

おれの未来には友人としても、仲間としても必要ないのだ。

 

だからおれは正しさを持った。

 

でも正しさを持つ人が嫌いなおれが、正しさを持ってはいけない。

 

正しさは必ず、視野を狭める。

正しさは必ず、未来の選択肢を減らす。

正しさは必ず、人間関係を破壊する。

 

他人はどうあれ、幸介はそんな小さくまとまってはならない。

 

戒めよう。

正しさをもっていた自分を。

 

そして感謝しよう。

この正しさを持つに至らせてくれた、全ての人に。

 

トップの器が、組織の器を決める。

 

正しさを捨てるのではなく、そもそも持たない境地へ。

 

 

 

 

 

 

更に追記。

 

同期から連絡が来て、おれに対する不満が業務に来すぎて、ストレスがピークだと。

 

本当に勉強になる一件。

 

人は、人との繋がりの中に生きている。

職場の繋がりが薄い繋がりだとして、それを壊す権利は幸介にはない。

 

人との距離感を見直す必要がある。

とりあえず、初対面から詰めすぎないこと。

 

あと女性はおれが思ってるより、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと

 

感覚的に生きている。

 

なんとなくの幸せを望み

なんとなくの生き方をしてる

 

それを知れただけでも、まずいまの環境に身を置いて良かったと思おう。

 

あと、自分の正しさを持つひともほとんどだということは、強く認識しなければならない。

 

人としてどうか、ということと、女性としてどうか、ということは別の問題。

 

迎合することと、合わせることはちがう。

迎合することなく、合わせるのは技術。

体得すべし。

 

 

 

 

2016年11月8日追記

 

フェミニストの定義を教わった。

人間、生まれもっての違いはほとんどない。

ただし、育つ環境で女性らしくとか、男性らしくとか、育っていくのだそうだ。

 

今日は友達の生まれたての赤ちゃんに会って、本当にそうだと思った。

 

男女で大きな差はない。

 

今回、さとーさんの一件を『女性』とひとくくりにしたが、どうやらそうではないようだ。

 

これはさとーさんという『一人の人として』の問題なのである。

 

正しさを持つのは、男も女も同じ。

その人の生い立ちや育ってきた背景を知らないとわからない。

 

で、大切なことは、『女性だからしょうがない』ではない。

 

人として関わるべきなんや。

 

男女の前に人である、ということを、果たして理解し、納得することはできるのだろうか。

 

現場で試してみよう。