小さな星がほらひとつ

世界はちゃんとまわる話

家に新しいクーラーがやってきた。

AIを搭載してて、

人の気配を感知して風の方向を変えたり、

今月かかってる電気代を音声で教えてくれる。

機能が多い分、

リモコンがバカでかいのが特徴だ。

 

このクーラーを企画した人もいれば、

設計した人もいて、

試作機を組み立てた人とか、

家電量販店に卸す人とかもいる。

 

うちにこのクーラーが届くまでには、

きっと想像以上に多くの人が

関わっているに違いない。

 

世界は誰かの仕事で出来ている。

 

だから

もし今この瞬間に、

事故や病気で自分が死んでも、

世界はなにも変わらずまわっていく。

 

人間の命は、

みんなが考えてるほど重くはない。

 

そんな感じで、

おれが仕事つくらなくても、

誰かが同じような仕事してるからいいんやけど、

 

なんつーかな、

その中の大半のサービスは

愛と優しさに欠けてると思う。

 

利益を最優先に考えられた

サービスはやっぱり、

おれには違和感があって、

 

結婚相談所しかり、

婚活お見合い写真しかり、

パーソナルカラーしかり、

その他もろもろしかり。

 

べつにうちがうまく行かなくても、

誰も困りはせんけども、

うちが愛と優しさあるサービスを提供することで、

きっと今以上に喜んでくれる人はいるはず。

 

今よりも便利な世界に、

一切興味がない。

 

おれが見てる世界の中では、

すでに幸せだし、

すでに便利さで溢れてる。

 

関係者には悪いけど、

少なくともおれにとっては、

クーラーにAIは必要ない。

 

オンオフ

温度

風力

タイマー

 

の4つで十分や。

 

世の中を便利にすることは

なにがそんなに楽しいんだろうと思うけど、

便利にすると儲かるんだ。

ようは。

 

その仕事が楽しいとかでなく、

大抵の場合、儲かるから、

必要のない便利さを追い求めてる。

 

興味ないなぁ笑

 

 

 

 

 

 

 

顔の見えない

名前も知らない誰かの

役に立ってるであろう仕事よりも、

 

目の前をひとりの人生を、

一歩先に進めたり、

今日も楽しかったなぁ

と思えるキッカケをつくりたいと思う。

 

結局、

おれみたいな人間は、

人間がいちばんおもろいと思ってるから、

人間に直接関わる仕事をしていきたいんやな

 

愛と優しさあるサービス提供して、

『ありがとう』て

直接言われること。

 

それだけで十分幸せなんよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ。

帰るか。

 

思わぬタイミングで

パッションダウンして、

でもやることに溢れてて

 

 

 

ふぁーーーーって

ふぉーーーーって

ふにゃふにゃーーーーって

 

無意識に入ってる

身体の力を全部意識して抜いて、

 

いまあるものに感謝して、

いまないものを創る。

 

さ、お家に帰ろう。