小さな星がほらひとつ

夫婦の話

会えないときは会いたいなと思い合い

会えたときは楽しいなと思い合い

会えないときも、会えたときも

同じ気持ちで通じ合い

くだらないことで喧嘩して

大事なことは話し合い

恋人のようで親友で

親友のようで恋人で

お互いが自分を律し

お互いが自由を与え

お互いがお互いにとって安心できる存在で

その人を支えることが自分の支えであり

特別な存在なのに当たり前な存在で

当たり前な存在なのに特別な存在で

悲観的にならず

楽観的にならず

普遍な自分で好きだと言えるものがあり

何が好きかと問われたら困ってしまうけど

何が嫌いかと問われたら答えをたくさん言ってしまうけど

この人よりいい人はたくさんいるかもしれないけど

この人はこの人しかいないから好きなんだという確かなものがあり

一緒に歳を重ね

一緒に年老いて

老けたなと笑い合い

お互いの健康をお互いが願い

お互いがお互いの命を愛し

やがてどちらかが病に倒れ

元気な方が泣き

病に倒れた方が慰め

泣いて見送り

笑って逝き

最後に『ありがとう』と言えたときに幸せを感じること

それが普通の恋愛であり

それ以外は狂気の沙汰です

人を思う気持ちは決して冷めない

 

 

 

すてきな言葉を紡ぐひとだな。

ほんと。