小さな星がほらひとつ

悔しくて泣きそうな話

悔しい。

 

泣きそうなほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

8月2日。

 

大阪城近くのスタバで企画書を作ってると、ドンピシャ綺麗な女性がスタバに友達と来た。

 

きた瞬間から目を奪われ、テイクアウトですぐに帰らないかを確認する。

 

どうやらテイクアウトではないようで、ホッとしたのも束の間、どこに座るかを確認する。

 

空いた席を探して座る2人。

僕との距離は3メートルほどか。

 

 

 

 

心拍数が自然と上がる。

ない頭をギュンギュン回転させる。

 

雑念が消え、全ての思考が、

『どうすれば違和感なく、連絡先を聞き出せるか』

というただ一点に絞られる。

 

声かけのタイミング。

軽いナンパと間違われないための掴みのトーク。

声をかけてから飲みに行くまでの導線。

 

想定できる全てのパターンを考え、紙に書き出していく。

 

そしてその中から最善の選択肢を考え、メモをとっていた紙をちぎり、フルネームと番号を書く。

 

 

 

 

ここまで時間にすると10分ほど。

 

我ながらこういうときの集中力はすごいと感心する。

 

 いまかいまかとタイミングを見計らうも、

 

最善の選択肢がどれか決められない。

 

 

 

 

 

 

というのは建前で、

 

本音は恐れているのだ。

 

邪険にされることを。

 

 

 

 

フロムは愛するということの中で、こう説く。

 

人は、自分の価値の限界を考慮した上で、手に入ると判断したときに、恋に落ちる。と。

 

 

 

 

 

まさにその通りや。

 

友達から理想が高いと言われることも多いが、理想は下げず、その理想に見合う努力をしてるつもりや。

 

その代わり、女性に感嘆することなんてほとんどないから、

 

こういう機会は絶対活かさなあかんのに。

 

 

 

 

 

勇気が出ない。

 

頭でアレコレ言い訳を考えては、すでに声をかけない自分を正当化する準備を始める。

 

結局そのまま、声をかける勇気が出せずにその場を終えた。

 

 

 

 

 

 

悔しかった。

 

今回はほんまに。

 

勇気が出ない自分が情けなくて。

 

 

 

 

 

でも、いいんや。

 

高みを目指すから、こういう痛みが伴うだけやからな。

 

28歳、ええスタートやん。