小さな星がほらひとつ

昔から体が弱い話

昔から身体が弱い。

 
小さい頃は何回も40度を超える熱を出し、血小板減少性紫斑病という、その名の通り、血小板が減って、血が固まらんくなる難病にもなったことがある。
 
ふとした瞬間に怪我して血が出ると、今でも、血が止まるか心配になる。
 
両膝はオスグッドという骨の病気で、激しい運動をし過ぎると、将来歩けなくなると言われ、両足首はバスケで捻挫が慢性化し、時折、神経系の鈍い痛みが走る。
 
基礎体温が低いから、免疫力がないんやろう。常に服装は夜に焦点を当てて服を決めないと、一発で風邪を引く。
 
バスケで折れた鼻は確実に肺に入る呼吸量を減らし、その影響で絶え間なく自律神経を乱す。
 
必要以上に手足に汗をかく日があるが、それは特に自律神経が乱れているときの標し。
 
まさに今日は、その標しが出た日だ。
 
革靴の中がじめじめ湿気て、手相の線に、かいた汗がにじむ。
 
手足どころか、ワックスもつけてないのに、髪の毛が風呂上がりみたいに湿っている。風呂に入ってないみたいで嫌やなぁ。
 
まぁそんなこんなで、どうやら今も変わらず、おれの身体は弱いらしい。
 
働き盛りの今、身体に気を遣わなくてもがんばれる同世代には正直嫉妬する気持ちは強い。
今日も仕事がんばって終わらせたかったし。
 
でも、身体が弱くて嫌かと聞かれると、良かったと思ってる自分の方が大きい気がする。
 
身体が敏感に反応してくれるおかげで、たぶんこの先、よっぽどのことがない限り、無理はせんやろう。
 
食べれる量とか、寝る長さとか、世の中にはいろんな健康に関する線引きがあるけど、自分の体調の線引きって、たぶん知ってるひとの方が少ないんとちゃうかな?
 
体調崩すのって、一般的な人からしたらたぶん頻繁なことじゃないから。
 
でも健康を害してまで、限られた命を削ってまでせなアカンことってのは、人生には少ないと思う。
 
当然そう思うからって、いまいるコミュニティ内での責任を簡単に放棄するのは違うと思うけど。
 
だから大事なことはその両立なんやろなぁ。
 
もっと健康にならなあかんなぁ
 
鶴太郎さんは、毎朝4時に起きて、ヨガ、呼吸法、瞑想を合計3時間し、朝にはフルーツとナッツを食べる生活を、もう20年間しているそう。
 
鶴太郎さんはいま62歳やから、単純計算、42歳のときに気づきはったんやろう。
 
おれはいま27歳。
42歳の鶴太郎さんに出来て、27歳のおれに出来んことはないはずや。
 
どこまで出来るかわからんけど、少しずつ、少ーしずつ、そういう生活に変えていこうと思う。
鶴太郎さんみたいな、自然体で生きれるひとにおれはなりたい。
 
そのためにもちゃんと身体の声を聞かねば。
そして、強く、しなやかな身体をつくろう。
 
人生で何度かくるであろう、ほんまに頑張らなアカンときに、がんばるために。
 
 
 
 
 
母さんにこんな話したら、きっと「強く産んであげなくてごめんね」と、的外れなことを言うやろな。
 
でもいつか、おれが身体弱くて良かったと思ってることを伝えてあげよう。
身体を弱く産んでくれたから、ここまでこれたと。
 
弱い遺伝子に感謝する、そんな夜。